2012年〜2013年 今年の都道府県別 ノロウィルス発生件数ランキング
過去10年間 ノロウィルスによる食中毒 発生数 はこちら
ノロウイルスの対策と予防を簡単に分かりやすく説明いたします。
ノロウイルスは2006年(平成18年)をピークに患者数は減っておりますが、2012年(平成24)から2013年(平成25年)の冬にかけてノロウイルスが流行の気配を見せています。ノロウイルス食中毒にかからない為にも予防と対策は徹底しましょう。
ノロウイルスとは
ノロウイルスは、人の小腸粘膜で増殖し、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウィルスです。
1968年に米国のオハイオ州ノーウォークの小学校で団発生した急性胃腸炎患者の糞便から検出されました。その地名にちなみノーウォークウイルスと呼ばれました。
ノロウイルスは1年を通して発生しますが、特に冬に流行するとされ、毎年11月くらいから増加しはじめて、1月から2月が発生のピークとなります。
ノロウイルス食中毒の原因
ノロウイルス食中毒の原因は、ノロウィルスに汚染された食品や水、ノロウィルスに汚染された二枚貝などによるものです。また、感染経路が複雑なため、過去の事例では原因となる食品が7割近く特定できていません。
ノロウイルスの感染
ノロウイルスの感染は、汚染された食品を食べた場合と、感染した人からの感染が考えられます。感染した人が手を洗わずに調理した食品や、感染した人の便や吐物に触れた手を介してノロウィルスが口に入った場合に感染します。尚、カキなどの二枚貝による食中毒は、生や加熱不足で発生しますので、十分に加熱すれば食べても問題はありません。また、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方が感染しやすいとされています。
ノロウイルスの主な症状
ノロウイルスの症状には個人差がありますが、通常は嘔吐、下痢、腹痛、発熱などを起こします。また、感染から発症までの潜伏期間は24〜48時間程度とされています。これらの症状は通常、1日から2日程度で治癒し、後遺症が残ることもありません。しかし、幅広い年齢層に感染しますので、抵抗力の弱い高齢者などは重症化することもあり、死に至る危険があります。脱水症状や体力の消耗には気を付けて、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。
ノロウィルスの予防と対策
ノロウィルスに感染しないためにしっかりとした予防対策、適切な衛生管理を行い、感染者はノロウィルスの感染を広げないようにしましょう。そして、ノロウィルスの予防と対策については以下のことを徹底しましょう。
・ふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、処理をする人は手袋やマスクをして適切な方法で処理しましょう。
・外出後や食事前、トイレの後などは必ず手を洗うこと。
・加熱が必要な食品はしっかり加熱して食べること。
・調理器具や食器は使用後にしっかり洗浄、殺菌すること。
・下痢やおう吐等の症状がある人は、食品を扱う作業をしないこと。
*ノロウイルスの症状、ノロウイルスの感染が疑われた場合は、最寄りの保健所や病院にご相談下さい。